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2014年7月12日土曜日

コカブ;生育に関する比較実験♪


でーん!!この赤い防虫ネット。狭山の大農家M先輩より、教えていただき、当圃場で初めて使用を開始しました。名前は【ソフライト】。編み目が0.8mmと、通常の防虫ネット1.0mmよりも細かいため、キスジノミハムシの侵入を防ぐ事ができるとのことでした♪値段は通常のものよりも1万円ほど高く、¥32,000!
でもケチってはいられません。つい先日も、1.0mm目のネットでコカブがめちゃくちゃにされ、ひきこもりそうになるくらいショックを受けました(^^)このソフライト、色が赤のため、アザミウマ類の侵入防止に効果があるとの事です。しかし、緑の圃場に映える赤!ちなみにこの写真は、全く補正していません!


そしてソフライトの中は、裸地・白黒マルチ・黒マルチの3群にわけ、さらに、生育初期における遮光資材による被覆群と無被覆群、計6群にわけ、発芽試験および生育試験を行います。先日、やっとのことでコカブらしきものを出荷する事が出来ましたが(やっと先端が丸くなりました!)、これが、灌水による影響なのか、それとも遮光資材よる被覆の影響であるのか、この段階では明らかにする事が出来ませんでした。

そこで、最終指導日に岡安先生より教えていただいた方法が、この群分けによる比較実験です。7月に入り、地温も高くなり、コカブの生育適温20℃程度を超える日が続いています。そうすると、コカブの根の先端は、水分を求めて深く深く潜るため、根の先端が尖ってしまうとの事。地温を下げるには、播種前に丸1日灌水し、地温を下げ、かつ土壌水分を保つ事。また、それだけでは足りず、強い日差しによるベッド表面の乾燥を防ぐ事です。この2つを明らかにする為に行ったのが、今回の「7、8月蒔きの生育試験」であります!!

こちらが、裸地による生育状況。本葉が2枚ほど展開しています。


こちらが白黒マルチ。


そしてこちらが黒マルチ。


どうでしょう...この段階ではまだはっきりとしたことはわかりませんが、裸地の方が、生育がよいと感じています。この後、同時に間引き・灌水し、さらに生育状況を観察していきます。

岡安先生の指導が終わってから、もう半月が経ちます。去年とは違う緊張感が自分のなかに走っているのが分かる。もう定期的に指導を受けられないという怖さ。自分のやっている管理が正しいのか間違っているのか、判断を受けられない怖さ。害虫対策...すべて自分に返ってきます。以前よりも自分がぴりぴりしているのがわかる。なんだか、大げさかもしれないけれど、毎日毎日が1回きりのチャンスだという感覚があるのです。今の時期、コカブの比較実験をやらなかったら、来年の同じ時期がくるまで、そのデータがとれなくなってしまうという怖さがある。まして、来年にコカブの栽培が出来る保証はない、もっというと、来年に自分の体が動いているかわからない。そんな気持から、にわか農家にとっては、毎日毎日が勝負!!

今更、どこかのだれかに「高橋君はどうして、ここで農業をやろうと思ったの?」なんて聞かれても、「ん?ランネートと石灰窒素かけてほしいの??(^^)」と返事するのが関の山ですぅ。