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2014年4月29日火曜日

おじっじゃ!アブラムシ大量発生

本日の大事件、
育苗所のナス接ぎ木苗にアブラムシが大量発生しましただ。
隣のピーマン苗にもうつり、あわや大惨事という具合。
幸い、キュウリの方には移っている様子はなく、一安心です。

ベスドガード水和剤1000倍液で徹底的に洗い落としました。
それでも生き残っているので、一株ずつ手でつまみとってもう1回水でやっつけてやりました(^^;)苗を置く板ベッドの上を闊歩していたので、こちらにもベストガードを振って水圧で流してやりました。
発見がもう1日遅かったら、完全にキュウリにまでうつっていた事と思います。
「あ〜おじっじゃ!!!(あ〜怖いこと!)おっじもおじ!(ほんとうに怖い!)」

にしても、悔しいのは、
なんで発生初期に気づかなかったんダベか??ということ。
今回気づいたのは、苗に灌水していたとき。
双葉の枯れが気になり、なんとなく裏を返した所、アブラムシの大群に遭遇。

毎日同じ事をしていても、気づくときと気づかないときがありますだ。
この違いってなんだろう??
以前、教えてもらった事があります。

「物事の全体を見るときは、それぞれの事に集中してるようで、実は集中していないんだよ。小さな変化に気づけるように、自分の感覚を常に研ぎすましなさい。全体のことに気を配るには、どこにも集中していない(とらわれていない)事が必要なんだ。」

今回の事ですごく納得しました。
ん、ダイコンの又根嫌い。アブラムシはもっとキライ。

2014年4月25日金曜日

冬蒔き春穫りダイコン!


本日の直売にて、1月蒔きのダイコンが完売!(^^)
現役の農家さんは、この時期に出るダイコンの価値を分かってくれました。「この時期にダイコンがとれるなんて、あんた、寒い中ご苦労なさったねぇ...!」とか、「もちろん秋作のあとに土壌消毒したんでしょう」とか、ねぎらいの言葉をいただきました...

「もったないお言葉!」とお礼を言いました。寒い冬に種まきしてよかった。次は2月蒔きのダイコンの出荷。来月の朝市に間に合う事を祈ります!

2014年4月24日木曜日

トマト樹勢管理の深い話...


オホホほほぉ!
実がなっとりますがな〜(^^)
「とまとぉちゃん♪んん〜ムジっじゃ!♪」

ハウス内での独り言が増えること増えること。
まわりから見たら、完璧頭おかしい人です(^_^;)

それもそのはず、第1段花房に実がどんどん付き始めておりますがな。

でも、
樹の勢い(樹勢)が強すぎて、樹が暴れてきています。
こんなとき、どうするか。まず、
  1. 灌水は厳禁
  2. つぎに、脇芽での調整。脇芽をのばし、力を分散させます。
  3. 摘果しません!遅らせます。
  4. ベッド間の通路に水を撒き、湿度を上げて節間をのばします。トマトの理想の空中湿度は50%、これが水蒔きにより、60%程度に上がります。
  5. 思い切って、主枝をのばし、節間をのばす事により先端を細らせます。転流が活発に行われる環境を整える(これは「光合成と転流」という題名の記事で詳しく述べます)
  6. 元気な葉を折っちゃいます。
  7. 最終手段は、葉にわざと障害を起こす、恐ろしい方法です。知識としてだけですが、「第1リン酸カリ肥料」を葉面散布して濃度障害を起こし、意図的に樹勢を弱めます。濃度を間違うと樹が死にます。先生の話では、プロの農家さんはこれをやってのけるというから、恐ろしいことですゎ...


6.7.は特殊技術ということで、にわか農家には早すぎます(^_^;)

メロン・スイカ・カボチャ定植!


でーん!!!
夕方3:30、高温性作物の定植が終わりました。タンク積んで、発電機積んで、ポンプ積んで...軽トラック仕立てて定植に向かいました(^^)使う水の量を読めず、400ℓ積んだので、ん、完全に積載オーバーですね。

下に、これまでの流れをば。


【カボチャ・メロン】
6m×28.5mの区画設定 マルチ幅(120cm)に施肥
6×30÷2=90(100㎡)計算

  • 油かす      :10÷0.05÷1000×100=20kg(10kgに減らし)
  • 過燐酸石灰    :10÷0.175÷1000×100=5.7kg
  • 8-8-8(普通化成):5÷0.08÷1000×100=6.25kg
  • 8-8-8(有機化成):5÷0.08÷1000×100=6.25kg
  • 硫酸カリウム   :入れ忘れ!
※ マルチを埋める溝に待肥を施肥
  乾燥・肥料切れ=うどんこ病にかかる可能性が高くなる
  • 油かす :2kg(片側)
  • 有機化成:1kg(片側)

【スイカ】
6m×27mの区画設定 マルチ幅(95cm)に施肥
1×25=25㎡ 計算
  • 油かす      :10÷0.05÷1000×25=5kg
  • 過燐酸石灰    :5÷0.175÷1000×25=0.7kg

長さ25m超のベッドが2本、ここにワサワサと、カボチャやらスイカのツルが伸びる事でしょう。メロンと小苗のスイカについてはホットキャップをかぶせ、寒冷紗で被覆。久しぶりに仕事したという感じ。軽トラがあると、すごくやる気が出ます。来月の朝市からは、また軽トラ借りて、にわか農家として出荷しますよぉ!

2014年4月23日水曜日

最近の育苗所の様子


左ではキュウリ栽培、右では高温性作物の育苗が続いてます。
明日はカボチャ・スイカ・メロンの定植日、農家さんから軽トラを借りて、苗を積んで水を積んで...圃場にえっちらおっちら...

にわか農家が、さらに、にわか農家になります(^^;)

トマト、割接ぎの順化

先週の土曜日、自社のハウス内で接木を実践しました!
台木の脇芽と、定植した苗の脇芽を接ぎ、100%直系の苗ができるはずです。
台木の脇芽を育苗したものは、定植後の根の張りが浅く、水分コントロールが比較的容易であると教えていただきました。


そして4日後の夕方5 時現在、24株中8株が完全に活着(^^)
活着率3分の1か...


残り16株は...もうご臨終でしょうか(^_^;)
朝一番には、ピン!としてますが、昼に近づくとクタッとしてしまいます。


夕方にも回復せず...
順化に失敗したのか、単純に接ぎ方に失敗したのか、明日、先生に聞いてみます。

春蒔きニンジン


実は、ゆうきファームではニンジンも蒔いたのです!
これは、間引き&追肥&土寄せの様子です。ニンジンの発芽特性には、【好光性種子】と【共生】があります。それぞれ、厚い覆土では発芽しにくく、また、蒔かれた種子が密である方が、発芽しやすいというものです。

これを知らなかった播種の日、ニンジンの種が薄っぺらくて(コーティングしていない状態の種子)あまりにも蒔きづらいので、終わりに近づいた頃「チキショーーーー!!」バラバラバラ!!と蒔いたのです。それが功を奏し、ベッドの最後の方はとても発芽のよいものでした...

そして追肥&除草。
発芽までは絶対に水分を切らしてはいけないので、エバーフローで何度も灌水を行っています。そのためか雑草がスゴい。どれが雑草でどれがニンジンかわかりません。死ぬ気で除草し、そのあとは溝への追肥です。発芽したニンジンの脇5cmのところに浅く溝を付け、化成肥料と堆肥をばらまきます。その後、肥料が風で飛ばないよう、覆土し、完了です。土寄せと言っても、そんな大げさなものではなく、肥料を押さえる程度です。

ニンジンの根は、土中での肥料吸収の幅が狭く、遠く離れたところに追肥をしても効きにくいということを教えていただきました(^^)

さて、明日はいよいよカボチャ・スイカ・メロンの定植です。
今現在のゆうきファームの出荷作物は、ダイコン・カブ・ホウレンソウ(もうじきコマツナに変わります)のみですが、これからどんどん増えていきますよ!

2014年4月17日木曜日

大玉トマト、着果!!


ここ2週間の間に...かわいい実がちゃくちゃくと着果しています(^^)
なかには2段目まで着果する株もでてきました。


鉄管で支柱も組み、いよいよ誘引開始です♪


2014年4月13日日曜日

葉露の深い話


以前アップロードしたこちらの写真。
実は、トマトの樹勢診断をを行う上で、とても重要な要素を含んでいたのです!
本日、昨年から岡安先生に推薦されていた本が一式届きました。トマトの項目をみると...あったのです。

きれいやなぁとなんとなく撮った写真でしたが、
この、早朝の葉の露の付き方で、樹勢の診断ができるのです。葉の先端から3つほど水滴が付いていれば適正な状態、それよりも多ければ勢いが強く、少なければおとなしいということです。


これにはびっくりしました。と同時に、自分はなにも知らねえんだなぁとつくづく思いました。感服です、ハィ。

サトイモ・八頭の播種!


露地区画の播種がおおよそ終わりました。
最後の播種はサトイモ類です。今回は、狭山農業祭にて大金はたいて購入した種芋と、近所の農家さんから頂戴した八頭、サトイモの3種類を播種しました。


  • 苦土石灰を1kg散布し、溝を掘り、株間を50cmほど確保
  • 早めに発芽させるため、芽を上向きにして芋を立てて播種
  • 八頭の覆土は浅めに10cm程度(サトイモは15cm程度)
  • 株間に一握りの堆肥と化成肥料を入れる
  • 覆土の上に、透明マルチを張る


今回の播種、種芋数が多かったので、2種類の種芋消毒を行いました。

  1. トップジンM水和剤(250倍)に浸漬(しんせき)後、播種
  2. ベンレート水和剤、粉衣(ふんい)後、播種
1.は殺菌剤を水に溶かし、播種前に30分程度種芋をつけ込むのです。その一方で、2.は天ぷらを作るみたいに、殺菌剤の白い粉を種芋にまぶしてなじませるのです。粉をまぶすって...こんな消毒法、誰が考え出したんでしょうか。2.は乾腐病対策であり、大金はたいて購入した芋が数個腐っていた事を考えると、この消毒法は期待できます。

今後の生長を見て、どちらの消毒法がより有効であったか、経過観察していきたいと思います!

又根ダイコン...


時間が早い。恐ろしく速い。また「軍師官兵衛」が始まった。ということは今日は日曜日、もう1週間経った...

人生でこんなに時間が早かった事はない。恐ろしい。なんでだべ?それだけ毎日が充実しているという事か。これまでに「集中特化」した時期があっただろうか。特に、大雪でハウスを倒壊させてからというものの、毎日、突き進んでいる実感がある。こうなったら、ゆうきファーム(じゃなくて、高橋一樹 個人か!)はもう誰にも止められません(^^)

ということで、本日の写真は、
暴走した又根の春ダイコン様。それにしても、いやらしいぃ形ですな...
女性のキレイな足みたい...
原因は間引き失敗。でもね、間引きの段階で見分けるのはマジで難しいんです。必要なのは経験です。鉄則は、「2番手のものを残す」

80日間大事に育ててきて、さぁ!って引っこ抜いたときに、わぁ又根!ってなると、もう「ふざけんなよぉ!やってらんねーーーーっっっっ!!!」って、その場でダイコンブン投げたくなるんです!よく、作物をぶん投げてる漫画ありますよね。

みなさん、この気持ち、わかります??(^_^)

2014年4月3日木曜日

ぬかるみ、またもスタック


トラックでもないのに...今日もキレイに埋まりました^ ^
車高も低いし、車体も重いし、軽トラみたいに「揉み出し」が効かないっ!FFだから大丈夫だべとたかをくくっていたのが間違い!

ハイエースで引っ張っても、雨天のため、救援車の方が滑ってしまいます。これまでにトラック3台が犠牲に、そして今日はてめぇの車です。

もう、腹こすっちゃってるんで、今日こそ諦めて、JAFを呼ぼうかねぇ...雨だし、止まってくれるトラックもいなさそうだし、道路まで10m以上あるし。どうやらJAFを解約していたらしく、実費で15,000円。
もはや中古で良いから4駆の軽トラですな。重くて車高低い軽はもういりません!

2014年4月2日水曜日

朝日を浴びたトマトの葉


朝日の逆光を浴びて、葉脈が透けとる...
ほんまに美しい。葉の先に溜まった水滴が宝石のようや、
幹に生えている薄い毛が針のよう。


おもわずパイプハウスの中でため息つきました...
自分が癒されとるのがよう分かる。
雪が降りしきる日本庭園を、お茶を見ながら眺めておるような気分。
なんだかね、「和」とダブってしまったのよ。

あ、あしたは「トマトトーンの日」(ホルモン処理)。
何だそりゃ?
はぃ、実が確実にできるよう、咲いた花にトマトトーンを吹きかけるのです。

2014年4月1日火曜日

増税と農業:「質にこだわる」


消費税8%のスタート。
そしてTPP。少なからず農業の業界にもじわじわと影響が出てくるのではないかと思います。今日は特別投稿につき、にわか農家なりの考えを述べたいと思います。

消費者行動を考えるにあたり、増税に伴う価格値上げに加え、大企業レベルで「低価格競争からの脱却」が始まっています。とくに流通業界、質の良いものをブランド化し、これまでの価格通りで販売、はては価格を上げる戦略がとられています。

消費税の導入以来、2回目の増税。前回の増税と何が変わるのか。前回の増税時、山一証券の破綻を告げる映像は、記憶に新しい。幼かった自分も、山一証券のビルの屋上を旋回するヘリコプターからの映像を今でも覚えています。

【安いものを求める】【自分が納得する価値のものに対価を支払う】
前回の増税に比べ、大きく異なる点は、【消費者の意識の変化】であるという(野村総合研究所)。それは価格に見合った商品を消費者が選択するようになってきたという傾向です。10年以上続くデフレの中で、当初の安けりゃいいという意識から納得する価値にその対価を支払うという意識に変化してきたという。これは、長引くデフレに対する消費者の自己防衛本能なのかもしれない。先の見えないデフレ、息の詰まるような生活の中で、例えば、自分へのご褒美(プチ贅沢)として高級なサービスや商品を購入する消費者が増えてきたということでしょう。

そうなると、商品のブランド化(ブランディング)が流行ってくる。
農家で言えば、「○○さんちのトマト」や「○○さんちのイチゴ」といったブランド化が一層強くなっていくのだと思います。これが行き過ぎると、富裕層のための野菜(富裕層しか買えないような値段の野菜)が作られていくのだと思います。それは裏を返せば、いわば、【顕示の消費】のための1個ウン千円という商品が出てくるということ...その一方で、庶民が手にする野菜はこれまでどおり、市場を通じて店頭に並ぶのでしょう。それにTPPが加わり、輸入商品の質と価格はどうなるのか。また、輸出コストの問題さえクリアすれば、日本の作物の輸出も不可能ではありません。視点を広げてみると、自分がどういう客層にどういう商品を売りたいのか(ターゲティング)が大事になってくると思います。

でもその前に、まずは質のよいものを作る技術があること、そのあとに価格がついてくるのだと思う。商品の種類にもよるが、消費者はまず値段を見て、次に質の善し悪し(価値)を確認し、そのあと、価格と価値を比較する段階に入っていく。野菜は、その善し悪しがすぐに確認できるものだと思います。ごまかしは一切効かない商品です。

いつだれがどこから見ても良い商品を作っていかなければ、生き残れないと思う。

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話は変わるけど、雪の倒壊から1ヶ月半。
ハウスが復活したのはほんとうに奇跡。
種屋さんに聞くと、いまだにハウス関係の資材が集まらず、規模を縮小する農家さんも多いという。とりあえず、あれだけの被害で済んだ事に感謝しなければ...

おかげで、めまぐるしい毎日だったけど、苗の定植に間に合って、ほんとうによかった。「目の前のことにがっつきすぎ。誰も評価してくれないよ」と周りに笑われることもあったけど、このスピードで進めてきてよかった。正直この1ヶ月半、ほんとうにつらかった。プライベートで仕事を手伝ってくれていた人の協力も得られなくなり、体的にも精神的にもマジでしんどかった。でも、苗の管理が始まり、否が応でも余計なことを考える暇がなくなった...圃場に助けられていたのかもしれません。
おかげで、農地やトラクターを貸してくださる地元の方もあらわれ、すこしずつそれっぽくなってきました。あとは、教えてもらった技術を復習しながら、一緒に仕事を進められる同志がいること。プライベートにしても、そうでないにしても、本気で一緒に仕事ができる仲間が居る事はほんとうに幸せな事。

毎朝圃場で、「うぃっす」「おはよーっ」「今日もいい天気でハードだぜぇぃっ」って言える仲間がほしい。ひとりだとね、どこかすり切れそうになる瞬間があるんだよね。でもそんなときに声をかけてくれるのが、周りの農家さんや仲間たちなんです。

明日もお天道様に「おはようございます」言って、頑張るべや。

話がだいぶずれましたが、「質の良いものを作る」こと。そのためには質の良いものを見ること。そしてなにより自分の意識だよね...年度のはじまり、今年度は質にこだわる1年にします。
いつも応援してくださる皆様、本当にありがとうございます。