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2015年9月27日日曜日

報告とお礼


約2ヶ月ぶりの更新となりました。
この2ヶ月間、トマト栽培が終わってからつい数日前まで、今後の自身の農業について様々な方向を模索してきました。

一部の方々には相談および経過報告という形でお知らせしてきましたが、来月10月より秋田県へ3ヶ月の研修に出向き、ゆくゆくは秋田県を自身の農業の場とする予定でした。しかし、先方の受け入れ体制の問題や、自身の持病の問題を総合的に考慮し、この度、9月末をもちまして農業分野から足を洗うことを決めました。

当初の予定では、現在の住まいがある埼玉県狭山市にて新規就農を行うという方針でしたが、土地の確保という壁に当たり、それを突破すべく行政機関と様々な交渉を行ってきました。一時は、初めから法人化して新規参入することを目的に合同会社の設立を計画し、行政書士を交えての打ち合わせというところまでこぎつけましたが、既存農家からの推薦が得られず、やむなく断念しました。
その後、新規就農の場を求め、全国農業フェアに出向き、最後の可能性を秋田県にかけていましたが、受け入れ体制に関する不安や、直前になって自身の持病の状態が変化したことを考慮し、今回の結論に至りました。


農業に出会って2年と3ヶ月、ゆうきファームでの荒地の開墾にはじまり、今日の大規模農家での本格研修に至るまで、「独立」というトンネルの出口を求めてひたすらやみくもに走った時間でした。わたしの直接の指導者である岡安先生や、野菜直売でお世話になった狭山げんきファームの皆さんには、農業仲間のいないわたしを精神的に支えていただきました。今日この日まで高いモチベーションを保ち続けられたのも、この方々のおかげです。どんなに言葉をつくしても、感謝の言葉は足りません。


また、自身のなかでも悔いは全く残っていません。持病さえなければもう少し農業分野に対して粘っていたのでしょうが、これも次のステップに進むきっかけと理解しています。特に、土地問題や新規就農の制度的な問題に関しては、何度も行政機関に足を運び、自分の足で情報を稼ぎ、その実情をつかむことができました。何事も経験とは言いますが、この点についても、悔いが残らずに済んだ要因のひとつです。


わたしの今後についですが、一旦、地元 宮城県仙台市に戻って1、2ヶ月の休養をとり、その後、自身の持病と折り合いのつく仕事を探す予定です。その仕事においても、自分の中で挑戦し続け、高みを目指す姿勢については何一つ変わりはありません。東京と仙台は新幹線で1時間15分。皆様にお目にかかれる機会も多くあることでしょう。所沢市、狭山市はわたしにとって、第二の故郷というべく、たくさんの出会いの思い出が詰まっています。

生業としての農業を断念するという結論は、非常に苦しく寂しいものです。本当は仲間が欲しかった。独立という同じ目標に向かって励まし合える「仲間」が欲しかった。しかし、長い人生にとって、趣味や家庭菜園とは異なる本格的な農業を学ぶことができたことは、ほんとうに良き時間でした。これを糧に、次の舞台でも邁進していきたいと思います。

皆様の長い間のご支援に心から感謝し、撤退の挨拶といたします。
皆様のますますの発展とご多幸をお祈りしております。
ありがとうございました。



P.S. わたしが実費で購入した農機具等については、新規就農を目指す方々を優先的に、良心的な価格でお譲りしたく、多方面に声をかけております。興味のある方は当ブログ下のメッセージフォームやメール、電話等でご連絡ください。