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2014年12月31日水曜日

今年1年ありがとうございます!

今年最後の日は、トラクターを無理やり積んでみたり、降ろしたり、降ろす時に怖くて叫んでみたり...ロータリーが飛び出したり...


そしてマルチャーを積んでみたり。そう、今年土地を借りていた地主さんから、ブリッジを譲っていただいたので、なんでも積めるようになりましただ。軽トラが小さいんだか機械が大きいんだかわかりませぬな。


さて今日は、うちの協会で働いていた友達が、自宅で年末恒例の大売り出しをするというので、コマツナとコカブを少しばかりおすそ分けしてきました。やっぱり、気温のせいか、すごく伸びが悪い。潅水してもなかなか伸びません。そこで、ベタ掛けをしました。早く伸びてくれ...正月明け、地方から帰省するお客さんのために、高速のパーキングに大量出荷します!


あ、そうそう、今年最後、うちの宿舎に看板ができました 笑
「高橋クマ」です♪ みなさん、来年もどうぞよろしくお願いします(^^)皆様に素敵な1年が訪れますように...


2014年12月27日土曜日

コカブ;播種納め、30ベッド!

本日は「播種納め」!


ゆうきファームの露地の播種は今日で終わりです。夏以降、4日置きに播種を繰り返し、やっとコカブが30ベッド並びました。自分で言うのもなんですが、この景色はなんとなくそれっぽい♪ 技術はどうあれ、いかにも農業をやってる感じがする 笑 30本並んだトンネルを見るのはなかなか嬉しいものです。どこか感慨深いものが...この1年5ヶ月の集大成ともいうべき姿が、今目の前に完成しました(^^)

去年の1月末にコカブと小松菜の周年栽培が始まり、今日の播種でおおよそ1年間作り続けたことになります。播種日と収穫開始日をはじめとする生育期間のデータ取り、登録農薬の使用、潅水のタイミングと量、その間にもマルチャーを買ったり、耕運機が壊れてトラクターを買ったり、軽トラを買ったり、堆肥場を作ったり...もちろん、いいことばかりではありません。12月の初めには、農業分野からの撤退が決まりました。正直モチベーションが下がる日もありました。さらには播種の終わりを待たずに水道が止まり、こんな風にして水を確保していました。500Lのタンクなので、完全に重量オーバー、シャコタンの軽トラです。



今思えば全てが良い経験に。この周年作物の栽培を経験したことで、コカブの栽培について現段階でやりたいこと・試してみたいことの8割方は実践出来たと思います。でも夏場の播種における被覆資材の活用は今後の課題となってしまいました...まだまだ課題や試してみたいことは出てくると思います。もし、いつかまたコカブの栽培をやるとして、今年の失敗を繰り返したら、それはアホとかバカの類です(^^)コカブの播種は、この1年5ヶ月でトータル50回行いましたが、不思議と1回たりとも飽きることがなかったのです。実践研修が終わって、コカブと小松菜の栽培だけになり、暇(?)になるはずでしたが、全然そんなことはない。むしろ自分のアタマは結構忙しかったと思います。とにかく、チャンスを無駄にしたくないということだけは頭に入れて、毎日なにかしら考えていたような気がする。ほんとうに不思議なもので、収穫時期が毎回違っていたせいでしょうか、コカブを引っこ抜く時の感覚は、1回として同じことがなかったんです。もちろん、先が尖ったり、横縞症が出たりと同じような失敗が続くときはあったのですが、失敗したときの感覚もまた違う。うまく言葉にはできないけど、そんな感じ。それと同時に、自分ひとりで仕事することの限界点も見えたような気がします。ひとりで管理できる面積の限界。1日の仕事量の限界。体力の限界。気力の限界。経験値の限界。機械の限界。土壌の限界。化成肥料の限界。いろんな限界がありましたが、やっぱり「気力の限界」というのは、ほんとうに大きいものなんだと思います。なんの仕事でも、やっぱりモチベーションがすべての根本なんじゃないかと。

それはさておき、今日はこの1年を振り返っていました。ゆうきファームには、ほんとうにみんなの思いが詰まっています。我らが師匠岡安先生の指導をはじめ、人様のご縁でいろんな人が出入りしてくれて、手伝ってくれて、冷やかしてくれて、差し入れしてくれて...まさに汗と涙の結晶です。みんなに支えられて、いろいろな思い出が詰まった土地です。そんな土地を維持することができなくなってしまい、担当者としてはほんとうに申し訳なく思っています。でもこれを機に、もっと成長したいと思うようにしてくれたのも、この土地です。人災や失敗を含め、自分でできるだけのことはやったという実感は確実にある。これを土台にしてさらに経験を積んでいきたいものです。

みなさん、ほんとうに1年間ありがとうございました。そして来年もどうぞ宜しくお願いします。良いお年をお迎えくださいませ(^^)


PS;露地の播種は終わってしまいましたが、ハウス内の播種をあと1発か2発くらい予定しています。ハウス内にさらにユーラックでトンネルを作って、コカブの生育をどれだけ早められるかというもくろみです!そんなめんどくさいことやる農家さんなんかいないだろうけど、それで本当に収穫時期が早まれば、周年栽培のスケジュールも少し変わってくるんだと思います。

2014年12月15日月曜日

コカブ;毛布をかけました♪


今日は久しぶりにコカブに水浴び(潅水)をさせました(^^)11月からは降水量がグッと少なくなるため、肥料の効きも遅く、さらに気温も低いので、生育も遅くなります。そして、収穫の春先になると、また去年みたいに先の尖ったカブになってしまう危険が。地温は十分に低いので、たぶん水分の影響でしょう!


よくよく見てみると、球の直径は3cm以上あるのに、葉が伸びない。そう、気温のせいでしょう。ということで、潅水後、トンネルを閉める前に毛布(!?)をかけてあげました。そうなんです、「パオパオ90」という意味不明な名前のベタ掛け資材です♪この資材、「まもるくん」とか、「不織布」とかいろんな名前で呼ばれていますが、この「パオパオ90」だけは意味がわかりません!「パオパオ90ありますか??」って店員さんに尋ねるのも、なんだか恥ずかしい 笑 

ちょうどいいことに、同時期に2ベッドずつ播種していたので、1本のベッドはトンネルだけ、もう1本はトンネル&毛布をかけて、どれだけ伸びが違うか、観察してみます。これは今の時期しかできないこと!3月末までに学ぶべきことはまだまだありますダ!そう、ゆうきファームはチャンスを無駄にしません!!


2014年12月14日日曜日

お詫びと挨拶


ここ数日、当ブログの読者様や、以前お世話になった方々から、「食の駅に出荷し始めたというから行ってやったのに、おまえのカブとコマツナがないじゃないか!!いったいどうなってるんだ!」と、お叱りのメッセージを頂いております(^_^;)

皆様、まことにご迷惑おかけしています、実は今、カブがなかなか大きくならず、出荷が止まっている状況でございます。そして、12月7日に行われた狭山農業祭に合わせて、大量に種まきをしていたものですから、その後の出荷は細々と行うことになります(^^)どうぞご了承くださいませ...


また、すでにご存知の方も大勢いらっしゃいますが、当ゆうきファームは、2015年3月末をもちまして、長期休業と相なりました。開墾からわずか1年と8ヶ月ではありますが、私が属する組織の方針により、農業分野からの全面撤退が決まりました。再開のめどはございません。3月末に全ての収穫が完了するよう、播種および生育管理を行っていますので、2月の後半から3月末にかけて、コカブの大量出荷が予想されます。「お客様大感謝祭!!」と勝手に名付け、もってけドロボーの大売り出しを開催しますので、どうぞご期待ください。

残り3ヶ月強ではありますが、当ゆうきファームをどうぞよろしくお願いいたします。

2014年12月11日木曜日

堆肥のC/N比と投入までの管理


半熟状態で9月下旬に購入したこちらの堆肥。
切り返しを1回行い、野積みにすること3ヶ月弱。表面はカサカサになり、糞の形も当然崩れ、すぐにでも使えそうですが、中はどうでしょう...ということで、断面を観察してみました(^^)購入時よりはこなれているけど、まだ形が残っています。当然、匂いはなし。でも、まだ早いようです。


3ヶ月前の堆肥購入時、地域を管轄する普及センターに問い合わせ、堆肥購入に関するアドバイスを求めたのですが、一般的な事は言えるがこればかりは実際のモノを見ないと正確なアドバイスは難しいということでした。堆肥の投入が初めての場合は特に、取り扱いとその投入量に注意するようにとのこと。

具体的には、これまで全く堆肥を入れずにある程度の作物ができている場合、通常量の堆肥(10aあたり2〜3t)を投入すると、発芽不良や生育不良に陥る可能性があるということ。そのため、慎重に慎重を重ね、カブとコマツナであれば初年度は10aあたり1t程度の投入から始めてはどうかとの結論でした。なぜそこまで気を使わなければならないのか...いろいろと教えてもらいました。
  1. 完熟のものを使用する(汁なし・乾燥・形なし・匂いなし!)
  2. 完熟のものを使用する場合でも、最低1ヶ月〜3ヶ月は野ざらしにする(コマツナはある程度の耐性があるが、カブは根菜類のため投入から作付けまでの期間を長く開ける)できれば1年程度野積みにしておき、それから投入する
  3. 牛糞は中に雑草の種子が混じっている場合が多く、発酵熱で死滅させる必要がある
  4. おがくずを混ぜている場合、その種類によっては(粗悪な建材などの場合)発芽不良を起こす可能性がある
  5. 塩分が抜けきらない場合、発芽不良を起こす可能性がある

などなど、一概に堆肥を入れる!なんて簡単には言えないことがよくわかりました(^^;)専門的な知識というよりかは、具体的なアドバイスをもらえたので、次は知識編に...岡安先生からのキーワード【C/N比】を頼りに、少し調べてみました。出処はこちらを中心に。「YANMER 営農PLUS 土づくりのススメ」(http://www.yanmar.co.jp/campaign/agri-plus/soil/articles/articles04.html

まず、堆肥の効用として、

 土壌物理性の改善 
土壌微生物は、団粒構造を作り、堆肥中に含まれる籾殻やバークなどの粗大有機物と合わせて、通気性や排水性などを改善する

 肥料成分の吸着 
腐熟した堆肥には腐植に似た物質が含まれ、カルシウム、マグネシウム、カリウムといった栄養素を吸着・保持し、供給する機能(陽イオン交換容量)を増加させる

 病原菌の抑制 
良好な堆肥は、多様な微生物相を維持し、病原菌の急激な増殖を抑制する


なるほど、ここまではなんとなくわかります。問題はここから。なんで完熟、完熟って言われるんだべかー??キーワードは【C/N比】と【窒素飢餓】です。
C/N比(炭素率)とは有機物に含まれる、窒素(N)に対する炭素(C)の割合を示した数値。微生物は、有機物に含まれる炭素(炭酸ガス)をエネルギー源として、また窒素をタンパク源として利用し、増殖する。この微生物が生存と繁殖を繰り返すことで、窒素や炭素が消耗されC/N比が低下する。つまり、堆肥化とはC/N比を下げていくことを意味する。
  • 竹      C/N比:280
  • おがくず   C/N比:150-1000
  • 樹皮・バーク C/N比:100-1300
  • 稲わら・籾殻・麦わら・剪定枝    C/N比:60-80
  • 豚糞・牛糞・米ぬか         C/N比:10-25
  • 肉片・鶏糞・酒かす・油かす・おから C/N比:15-10

C/N比20〜30を境に、稲わらなどC/N比が高い(炭素が多い)有機物は分解の過程で窒素を消費する。しかし、有機物自体で窒素をまかなえない場合は、土壌の窒素をも利用する。結果、作物が吸収するはずの窒素が稲わらの分解に利用され、作物の生育が阻害される(窒素飢餓)。窒素飢餓を起こさないためには、窒素を多く含む牛糞や豚糞などの窒素肥料を補う必要がある。堆肥の発酵には適切な水分が重要で、水分の多い牛糞や豚糞などを材料にする場合は、バークやおがくずなどで水分を調整し、通気性を良くして発酵を促す。(なるほど、うちで堆肥を購入した時、堆肥屋さんに「おがくず混ぜて準備してるんでちょっと待ってて!」と言われたのはこのことだったのですね)

C/N比の低い(20以下)有機物は一般に分解が早く、分解過程で無機態窒素を放出するので作物に対する肥料的効果が早く現れる。C/N比の高い(30以上)有機物では分解が遅く、分解過程で生成する無機態窒素は微生物の養分として取り込まれるため、肥料的効果は遅れる。
  微生物の作用     低 ← 20〜30 → 高         

  • 有機物の分解   速い    −   遅い
  • 無機態窒素    放出    −   取り込み
  • 窒素飢餓発生   無     −   有
  • 堆肥の腐熟度   完熟    −   未熟

今回購入した豚糞はC/N比10-25ということで、完熟させれば窒素飢餓の発生は少なく、有機物の分解が早いため、ある程度の肥料的効果も期待できるでしょうか。

堆肥作りの条件については、【温度管理と水分管理】が重要で、

発酵中の堆肥の温度の上昇は、雑草の種子や家畜由来の病原菌を死滅させる効果があるが、発酵温度が80度以上の高温状態では、堆肥材料のなかでも分解しやすい成分だけが分解され、高温に強い微生物と難分解性の有機物が残る。そして本来なら堆肥中に残る窒素成分が高温によりアンモニアとなって大気中に放出され、効用の低い堆肥となる。この状況を避けるため、切り返しを行い、堆肥温度の余分な上昇を避け、水分を適正に保ち、発酵を促進させることが重要である。

なるほど、要は、堆肥の材料が十分に発酵しやすいものを選ぶべきであり(発酵しにくいものであれば窒素分を多く含む材料を加える)、次に、定期的な切り返しにより、発酵熱と水分の均一化を目指すこと。

そして最後に、
堆肥化の過程で各過程に対応した分解菌が増殖する。増殖と消滅を繰り返しながら、最後には、多様な微生物相が形成される。しかし、分解途中の未熟な堆肥は、有機物分解にすぐれた特定の微生物だけが増殖し、微生物相が単純なものになり、植物に悪影響を及ぼすことがある。
 分解菌の話については有機物の分解プロセスを学ばねばならんので、また今度...(^^)というか、うちの堆肥はもう、3月以降は無用の長物です。誰か買ってくださいな 笑 2回切り返して油かすも入っていますょ♪


2014年12月9日火曜日

トラクターとセキレイ...


そう、 コガネムシの幼虫をモグモグ食べるのはこのお客さん♪彼らはほんとうにモグモグ食べるんです。トラクターで土をかき回していると、必ずやってくる「セキレイ」です(^^)うちにくるのはつがいのようで、クモだの虫だのを捕まえては食べています。まるまる太ったセキレイさん、とても体格がいいので、栄養状態も良いのでしょう。


ゆうきファームでは、去年の研修作物であるサトイモとネギの出荷も終わり、いよいよコカブ&コマツナとなりました。残りの区画にコカブを播種していくと、あと14ベッドできることになります。これまでにできたベッド数は16ですから、あわせて30本のベッドが並ぶことになりました!1年8ヶ月の農業のまとめはコカブのベッド30本で落ち着きそうです。1月の中旬までには露地の播種を、ハウス内の播種は1月下旬までに終わらせる予定ですので、収穫のピークは2月下旬から3月の下旬となりそうです(^^)3月末に全収穫を終えたいので、1回あたりの播種は30mとなり、最後の方はきっと「もってけドロボー!」のお祭り状態でしょう...

2014年12月1日月曜日

はーとコマツナ!!


いました!いました!
奇跡のハート形コマツナが...(^^)かわいかったので思わずパシャり♪種子が100%完璧じゃないから起こる現象なんでしょうけど、これはこれで嬉しい。子供の時に四つ葉のクローバーを見つけたような気分。ほっこりですな。黄緑色と緑のコントラストもまたキレイ。


ハウスの外、寒冷紗越しに見ても目立ちます。これはなんだかいいことがありそうな予感...?? もったいないので、抜き取らないでそのまま伸ばしてみます。

2014年11月26日水曜日

コマツナ;出荷調製


ついに宿舎の玄関にコマツナを持ち込みました♪(^^)コマツナがぐんぐん伸び始め、朝の出荷が間に合わないので、夕方収穫して、夜に調製する運びと相成りました。この時期に一晩外に置いて、次の日までもつかどうか、試してみたかったというのもあり。玄関に泥をぶちまけて、下葉落として、根を切って、洗って、水切って...1コンテナで、1時間弱はかかります。


ここまでやっても、最近はコマツナが売れません。15束出荷しても、平日は良くて半分程度。最近は、回収に行くことの方が多くなりました。回収の義務はないので、やらなくても良いのですが、売り場の裏に山積みにされている廃棄野菜を見ると悲しくなるので...店の人に捨てられるなら、宿舎で料理して喰っちまおうというわけです。それにしても、生産者がバーコードを発行したり貼ったりするバックヤードに、生産者の野菜を山積みにして廃棄するとはなんたる無神経...でもこれが量販店の現実なんでしょうね。これも、直売所出荷するようになって経験したことです。

コカブにしても売れ残りが目立つようになり、プロの農家さんでさえも、5玉120円から3玉100円に切り替えるようになりました。誰でもできる野菜を、誰でも作れる時期に作っていたのでは、いつまでたってもここから抜け出せないと、よくわかりました。出荷しても残るとわかっていながら、種まきするのは、少し苦しいもので。人が作れないものを1年中作るという次のステージに行かねば...と切に思うのであります。


そんなことはつゆ知らず、我が家のクマさんたちは今日もヌクヌク暮らしています♪

2014年11月24日月曜日

ブルトラ10馬力!


資材庫と旧育苗所の間にトラクターをもってきてみました。どうやったらハウス内を耕運できるかなって...やっぱり入口作り変えなきゃダメかな??


そう、トラクターが手に入ったのです。クボタのブルトラ10馬力!すごく古いタイプのものですが、ラジエターやら何やら新品に交換したばかりのこのマシン、まだまだ元気に働くんです。HONDAのハンド耕運機でシコシコ仕事してるよりもはるかに早いし、耕運した後の整地がキレイ!HONDAの耕運機は、点火系統がイカれ、新品に交換したものの、やっぱり調子が悪い。原因は、排気量が小さくて非力なくせに、去年の8月から広い面積で酷使してきたせいでしょう、、、とのこと。耕運機の方は、小面積で遊ぶ家庭菜園用のものだったようです。ちなみに、僕のリウマチが悪くなったのは、このハンド耕運機のせいです!笑 あの面積でも、小さなトラクターは必要ですとのことで、ちょうどよく中古のマシンが手に入りました。

それなのに、それなのに、うちの組織としては農業から撤退するという方針が出ましただ。そう、にわか農家高橋はきちんとした雇われ身なのです 笑 マルチャーといい、軽トラといい、トラクターといい、組織が機械を揃えることができないので、個人的に揃えたのですが...それぞれの立場にはそれぞれの事情があるように、これもしょうがないことなんでしょう。あまり考えても仕方ありません。この機械たちが活躍できるステージは、きっと巡ってくることでしょう!

今はとにかく、クヨクヨせずに、師匠や仲間たち、支えてくれる人とともに先に進まねばなりませんだ(^^)


ということで、とりあえず、トラクターがハウスに入れるよう、保安部品の白いバーをセーバソーでぶった切ってみました(^^)ん、すっきりした。軽トラにも積んで、シートかけて運搬できそうです♪

食の駅 所沢店、出荷開始!


でーん!!先週の火曜日から出荷をはじめている、「食の駅 所沢店」。やっと生産者名の看板ができました(^^)「狭山市北入曽 高橋 一樹」と書いてあります。でも、圃場は所沢市よ...?? 野菜作り始めてまだ1年ちょっとなのに、プロの農家と同じ棚に並べるのは、ほんとにビクビクものです。圃場から出たら、誰も守ってくれないので、消費者の厳しい目線にさらされることになります。売り場を遠くから見てると、自分のコカブやコマツナを手に取っても、他のものと見比べて、大きい方を買っていく光景をよく目にします。大きけりゃあいいというものではないんでしょうけど、「これはコカブだよ」って言っても、なかなかお客さんにはわかりません。消費者はなんでも大きいほうがいいんでしょうなぁ。個人的には、あまり大きなカブは可愛さがないので、コカブがちょっと大きくなったくらいの大きさが好きなのですが...

そう、売り場に野菜を置いた瞬間に、自分を守ってくれるものは、自分が出した野菜という商品だけなのです。今回、個人名での出荷に挑戦したおかげで、それがよくわかりました。きっと、「自分の評価=商品への評価」なんです。どれだけ苦労して種まきしようが、薬散しようが、潅水しようが、出荷調製しようが、棚に並んだものでしか評価されないんです。並ぶまでの過程は、お客さんは知る由もありません。いくら説明しても意味がありません。競合相手がたくさんいるスーパーみたいな大きな直売所で「結果を出す」ということは、とても難しいことなんだとよくわかりました。(^^)


2014年11月19日水曜日

コカブ;出荷調製の全行程!


本日は、株式会社ファームドゥが運営する「食の駅 所沢店」のオープン日です(^^)ゆうきファームでは、プレオープンの昨日に、コカブを15束・サトイモを40袋ほど出荷していますが、本日はさらなる来客を見込んで、コカブを大量に出荷することにしました。これまでにない量(70束!)の出荷ですので、記念に各工程ごとに写真を撮っておきました。写真を見ると、撮影した時間が表示されているので、各工程ごとにどのくらい時間を費やしたかがわかります。


AM 5:30 収穫開始
AM 6:09 収穫完了!(40分)上の写真は、収穫後コンテナ8個分のコカブです(笑)もうこの時点で、終わるのかよっていう気持ちですが...


AM 7:14 下葉掻き、終了。(1時間強)洗浄開始!機械なんかないので、もちろん1個1個スポンジで手洗いです。


AM 8:17 洗浄終了!(1時間強)今までにないくらいのマッハで洗ったので、1時間強で終了(^^)でもOPENまで1時間を切りました。「もうやめちゃいなよぉ〜そんなに売れないもんねー♪」と、悪魔のささやきが聞こえてきます(笑)「うるせぇよぉ♪」とぶつぶつ言いながら、葉の切り落としにうつります。


AM 8:46 葉の切り落とし終了。(30分強)もうこの時点で、OPENに間に合いません(^^)それでもぶつぶつ言いながら、袋詰めです。


AM 9:22 袋詰め完了!(30分強)以前は、束ねてから袋に入れていましたが、結束テープの節約のため、今日から、先に葉を切ってから袋に詰めることにしました。OPENまであと8分!午前中のお客さんを逃したくないので、焦るだけ焦ってみました(笑)


AM 9:40 結束&積み込み完了!70束です!(20分強)直売所に向けて軽トラを走らせます♪このあと、駐車場の出口を逆走して、搬入口にベタ付け。駐車場内もえらいことになっていました。「台車貸せょ、この野郎!」と怒鳴り、バーコード発行。このとき、ゆうきファームのスペシャル助っ人であるTさんと、搬入口で合流し、2人でバーコード貼り&最後の数量チェック。このあと、お客さんを押しのけ、売り場に突入。パートさんにお願いして、場所を空けてもらい、なんとか並べ切りました。プレオープンではガラガラだった店内が、押すなだの押しただの、触るなだの触っただのの、納豆食うだの食わねぇだの、お祭り騒ぎです。なんか、お惣菜とか、日配とか、お弁当とかも並んでいて、完全にスーパーです。一応野菜は真ん中にどかーんと並べられるようにはなっているけど、お客さんの足は、やっぱり加工品に...??

ちょっと不安ですね。ファームドゥさん、我々生産者も頑張りますので、販売の方で頑張ってくださいね!

2014年11月18日火曜日

コカブ;保温 トンネル被覆資材;さわやか2号

本日、被覆資材に関して、兵庫県の方からわざわざお電話をいただきました(^^)鳥取の方といい、兵庫の方といい、関西の方は、ブログをご覧になり、なにかしらのレスを下さるので、とても嬉しいですね ♪


さて、本題「トンネル被覆資材の被覆」についてです。当ファームでは、【ユーラックカンキ2号】に変わる、廉価資材として、【ツウキバーナル2号】を使用していましたが、もう1種類、ユーラックに代わるものがあります。それが上の写真、【トンネルさわやか】というものです。穴の数が2列であれば2号、4つであれば4号です。製造メーカーは、「グリーンコーポレーション」です。幅は、185cm、210cmがあります。使用した感じとしては、ユーラックに比べ、ツウキバーナル、トンネルさわやかの方が多少、ゴワゴワした感じがありますが、保温効果としては、ほとんど差がないように思われます。

値段の比較をしてみます。株式会社LIXILが運営するビバホームでは、税抜き価格で
  • ユーラックカンキ2号  ;0.05mm×210cm×100m で、10,953円
  • トンネルさわやか2号  ;0.05mm×210cm×100m で、8,553円
ちなみに、さわやか2号は、30m巻きもあり、3,029円となっています。家庭菜園など、小区画なら、こちらの方が割安かと思います。ユーラックなんかは、プロ農家が1回に何十本も使うものなんでしょうね...ツウキバーナルに関しては、置いてありませんでしただ。当方、地元の種屋さんを通じ、購入しています。

  • ツウキバーナル2号   ;0.05mm×210cm×100m で、7,500円
こちらも100mの原反物になりますが、価格はユーラックの3分の2!!ゆうきファームでは、まとめて3本買いました。製造・販売元は「昭和パックス株式会社」です。

ユーラックとトンネルさわやかについては、全国のビバホームに在庫があると思われます。ちなみに、兵庫県のビバホームの店舗は、

お話を伺うと、どうやら、4月5月収穫のダイコンを作るとき、2重トンネルの内張としてこの資材を使われるとのこと。この時期に収穫するということは、播種時期は1月と2月。難しい作型じゃないですか!あまりにもリスクが高くてプロ農家も手を出さないのに...

そう、去年ゆうきファームでは、岡安先生の指導のもとで、大成功しました(^^)ポイントは、播種直後の30日間トンネル密閉(脱春化)と種子の選択と2重トンネルによる保温!春先に立派なダイコンが取れますように...厳冬期の種まき、頑張ってください!

パイプハウス;雪対策


雪に備え、資材庫に支柱をいれて補強しました(^^)48mmの単管を2mおきに7本入れて、完了です。天井の直管が曲がってしまうんじゃないか!と思うほど、下から突っ張らせたので、少々の雪でも潰れることはまずありませんだ...逆にハウスの歪みが怖いくらいです。資材庫の床面は10cmくらいの高低差があるので、長いところは切って、短いところに足しました。こんなときに役立つのが、ベースです。10cmくらい継ぎ足すには、申し分ありません。


この48mmのパイプ、少々の力では動かないので、テコの原理を使いました(^^)クワだのなんだのがおいてある棚にもう1本のパイプを置き、えっちらおっちら持ち上げながら、位置を決めます♪これならすごく楽です。


 入口から見ると、こんな感じ。天井金具と設置するところには、薄い板材をかませると、より安定します。ただ、天井部分は、高温&多湿になるので、木が腐りやすいと思います。ほんとうは、雪が降ると分かった時点で補強を入れるのがベターなのでしょうが...ゆうきファームは3棟あるので、せめて資材庫だけでも安心できる場所にしておきたいのです(^^)


 クロスバーに、筋交いに、48mmの支柱。もう大丈夫でしょう!

2014年11月5日水曜日

コカブ;保温 被覆資材!


ある日の朝、コカブが言ってました。「寒いから、掛けて♪」と。朝の最低気温がだんだんとひと桁に近づくにつれ、コカブの生育も日増しに遅くなっています。ゆうきファームでは、霜が降りる前に被覆資材をかけました。使用した資材は、「ツウキバーナル」。ユーラックカンキ2号に機能性も劣らず、それでいて、価格はユーラックの三分の二程度で、100m巻 ¥7,500。これは嬉しい。それでも重量は相当あるので、展張の際には一工夫しました。名付けて、「ひとりでできるもん♪」アイディアはこちらからいただきました(^^)フィルムを繰り出すのは、巻き取るのに比べて簡単です。引っ張ればいいだけなので。


でーん!!きれいに張れました。ここは旧スィートコーンの区画です。過去には防草シートが敷いてあり、駐車場として使っていました。T氏が2t車のタイヤを泥にはめた地点でもあります。それが、春作ではスィートコーン、秋作からはコカブの区画としてきれいになりました(^^)


本来なら、マイカー線を張っていくべきところですが、ベタ掛け外し・間引き・薬散などが控えています。その都度マイカー線を外すのもどうかと思い、シートの上から弓で斜めに押さえてみました。これは、鶴ヶ島試験場で見たやり方です♪また、収穫前には内張りの寒冷紗もとるので、この方が少し効率的です。もちろん、大風のときはマイカー線にはかないませんが...


2014年11月1日土曜日

コカブ;ー雨ニモ負ケズー


雨ニモマケズ
風ニモマケズ
台風ニモ冬ノ雪ニモマケヌ
丈夫ナハウスヲモチ
力ハナク
決シテ焦ラズ
イツモシヅカニワラッテル

一日ニ無洗米三合ト
ヌカ漬ケト少シノ野菜ヲ食ベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテ記録ス

野原ノ松ノ林ノ蔭ノ
小サナビニールハウスニイテ
コカブニ青虫デレバ
行ッテランネートヲマキ
コカブニアブラムシ出レバ
行ッテ病気ウツルカラヤメロトイヒ
コカブニ白サビデレバ
行ッテコワガラナクテモイイトイヒ
後ロニ張リ付ク車アレバ
降リテコノヤロートイヒ
ヒデリノトキハナミダヲナガシ
ヨコシマノトキハオロオロアルキ
ミンナニキチガイートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
ソウイウモノニ
ワタシハナリタイ

南無無辺行菩薩
南無上行菩薩
南無多宝如来
南無妙法蓮華経
南無釈迦牟尼仏
南無浄行菩薩
南無安立行菩薩

2014年10月30日木曜日

コマツナ;徒長!!筋蒔きの限界へ。


コマツナが徒長しました...茎は細く、葉も小さい。95cm幅のベッドで、6条筋蒔き・株間3cmは欲張りすぎたようです。真ん中の2条が早く大きくなり、外側の伸びは悪い。大きさが極端です。やっぱり、95cmベッドなら、4条か5条が限界のようです。


こちらが、その比較。同じ種類でも、右側は4条蒔き・株間5cmの方で、左は欲張った方です。茎の太さ、葉の大きさなど、一目で違います。株間は夏場5cm、冬場は3cmというけど、大きさを揃えるなら、5cmくらいの余裕は必要かと思います(^^)4条や6条のマルチシートの真ん中が少し幅広いのは、真ん中の通気をよくするため。欲張っちゃあ、ダメよぉ〜♪ ダメダメ!

2014年10月26日日曜日

コカブ;収穫前に寒冷紗を外す


コカブでも、小松菜でも、露地で栽培している作物は、収穫の最低1週間前には、寒冷紗を外し、作物を外気にあてます。これ、なんでだべ???収穫前日や2日前に開けたのでは、収穫直後にすぐにクタッとしてしまいます。感覚的には、作物を外気にあててシャキッとさせるべ!ということなんですが、理屈としてはどういうことなのか。インターネットのどこにも載っていませんだ。先日、岡安先生から、【ABA】【気孔の開閉】【サイトカイニン】【オーキシン】【水孔】...などのキーワードを教えていただき、やっとわかりました。

「平成24年度 愛媛大学農学部地域環境工学コース 地域環境水文学研究室」にとてもわかりやすい説明が書かれていたので、 17ページから転用します。(http://web.agr.ehime-u.ac.jp/~eng-hydro/2012hydro2-1.pdf

「空気が乾燥すると、気孔からの蒸散が上昇する傾向となり、植物は体内水分を多く失うことになります。これに対して、根からの吸水によって体内水分を保持しようとするが、この水分補給が蒸散速度に追いつかなくなると、気孔を閉じて体内に水分を閉じ込めます。土壌水分が乾燥によって低下しても気孔が閉じる。このとき、気孔を閉じさせる指令の役割をするのが、【ABA(アブシジン酸)】であり、植物の根で作られ、植物体内を蒸散流によって葉に到達する。また、体内水分が減少すると孔辺細胞かの膨圧が低下するため、気孔が閉じる反応をする」

これを寒冷紗外しの儀式に当てはめると・・・
寒冷紗を外すことにより、植物体をとりまく気温・湿度・植物体の温度などの環境は大きく変化し、それまでの環境に比べ過酷なものとなります。当然、湿度は乾燥傾向となり、蒸散が活発に行われ、根からの吸水は追いつきません。すると、気孔を閉じて水分を閉じ込めようとするため、根では、気孔を閉じさせる指令を出す【ABA】の生産が活発になり、ABAの量が増え、気孔の開閉を素早く行えるようになります。この期間が最低3日から1週間。1週間後に収穫すると、根からの吸水が止まり、植物体内の水分が低下し始めます。ABAの働きによって孔辺細胞が刺激され、気孔が閉じ、水分の蒸発を止めます。これによって、収穫後すぐにクタッとせず、鮮度を保つことができます(^^)

普段、なんとなくやっている寒冷紗外し、こんなにも深い内容だったとは。サイトカイニンという植物ホルモンの一種であるこのABA、まだまだ分からないことが多い分野であり、どういう条件の時にABAが増えるか、など様々な研究が行われているようです。

2014年10月18日土曜日

コカブ;ハウス栽培開始!


旧育苗所にも活気が戻ってきました。土壌消毒も終わり、秋のコカブ栽培の始まりです。前作は、キュウリとピーマン、メロンを研修作物として栽培していました。ガス抜き後のEC値は550mS/cmから660mS/cmを示しており、成分で10kg程度の肥料が残っていることになります。施肥量を2割増しにする予定でしたが、肥料の残りを考慮し、テキスト通り「12-17.5-10.5」でいきます。

今年はなんだか寒くなるのがとても早い気がする。秋がなくて一気に冬が来た感じ。去年はまだハウスが完成しておらず、ハウス内での栽培はできませんでした。 今年は6条蒔きに挑戦します。条数が多いので真ん中の列まで、むらなく成長してくれれば良いのですが。もちろん、通路は管理&雪対策のために開けておきます(^^)


そしてこちらは、軽トラックCARRYに乗り換えた記念写真です♪久しぶりのマニュアル車に心ときめいています。【所沢480 く71-33】このナンバーに要注意!(笑)車内でニタニタしてクマのぬいぐるみと一緒に暴れてる人がいても、通報しないでくださいね(^^)それにしてもこの人、また痩せた...?