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2014年9月29日月曜日

コカブ;先が尖る


彼、横縞症の症状はなくなったものの、とても真円とは言いがたい。この33日間、彼は何を考え、何を感じて過ごしてきたのか?暑い日、雨の日、風の強い日もあったろう。のどが渇いたのか?熱が出たのか?太陽の日差しが気持ちよかったのか?なぜに丸くなる事を拒んだのか?なぜ尖りたかったのか??でも、表面はツルツル。虫の害はほとんどありません。虫に食べられるのが怖くて、下に下に潜ったのか??彼は今、何を思っているのか。ほんとうは丸くなりたかったのかもしれない。

「ねぇねぇ、教えてよ」ってお願いしたら、「8月の末に芽が出たから、地温が高くて疲れたよぉ、少しのども渇いたかな」ってつぶやいてました。でも、横縞は見られません。尖るのが先か?横縞が出るのが先か?

ちなみに、生育期間中、灌水は一度も行っていませんだ...

2014年9月28日日曜日

コカブ;夏蒔きコカブ、収穫開始!!


8月末蒔きのコカブ、36日目にしてやっとこさ収穫が始まりました。土壌消毒の関係上、3週間近く播種できず、この日をどんなに待った事か(^^)そして、8月末の播種ということで高地温の影響を心配し...結果、真円とは言えませんが、丸いコカブができました。表面もかなりツルツルです。虫の害もほとんどない。今迄で一番のツルツル加減。洗った瞬間に違いが分かりました。でも、肩の辺りには、まだ過湿の跡が残ります。今回は、収穫適期を逃さないため、収穫開始から3日間以内に穫りきります!(^^)

2014年9月22日月曜日

コカブ;マルチャー入手!!


やりました。ついに...手に入ったんです!とてつもなく大きいマルチャーが(^^)。軽トラがパンパンです。今回購入したものは、エンジンがとても調子の良いもの。ゆくゆくは播種機を取り付けて、シーダーマルチャーにすべく、8馬力の大型のものを選んでもらいました。重量もあります。マルチ張りは重量があるほど、しっかりマルチをひけるとのこと。

そのうち、こうなります 笑 もう完全に「マシン」ですな...バッテリーも積んであるし。


これでどれだけマルチ敷いても疲れません。ただ、問題は、深くまでトラクターの刃が入ってないと、ベッド整形のための土が寄ってこないと教えてもらいました。次はトラクターか...???

コカブ;豚糞堆肥搬入!!


ぷんぷんぷん♪♪ハエが飛ぶぅ〜♪つぃにきました!(^^)トンプン堆肥3tが。5m×5mの堆肥場は大きい。スゴく大きい。4m×4mでよかったかしら...

これから秋雨にあてて余分な塩分などを流し、冬前に切り返し&ビニール被覆を行います。そして春先に切り返し、梅雨の雨にあてます。夏開けには完熟になっていることと思います(^^)

2014年9月20日土曜日

コカブ;横縞症の発生について

今日は、横縞症の発生に関する2本目の論文を読んでみました。「コカブ横縞症に対する複数の発生要因の相互関係」千葉県農業総合研究センター(2008)。

この研究では、土壌水分の影響、土壌水分変動の影響、土壌乾燥条件下における作型の影響、夏どり栽培における被覆資材の影響、作型と土壌pHの影響について、試験を行っています。


【試験内容】
  1. 灌水区と無灌水区を設け、灌水区には、pF値2.0を目安に1回当たり20mmの灌水を行う。
  2. 少量灌水区と無灌水区を設け、少量灌水区には、pF値2.5を目安に1回当たり5mmの灌水を行う。
  3. 春どり、夏どり、冬どりの3作型を土壌乾燥状態で栽培管理し、播種後10mm灌水し、その後はpF値3.0を目安に1回当たり5〜10mmの灌水を行う。
  4. 夏どり栽培において、遮熱区(トンネル被覆)、マルチ区、対照区の3区を設け、20mm灌水。
  5. 春どり、夏どり、秋どりの3作型に、低pH区と高pH区を設け、生育期間中の灌水は行わない。

【結果】
  1. 灌水区では横縞症発生率48%であるのに対し、無灌水区では72%であった。
  2. 少量灌水区では発生率76%であるのに対し、無灌水区では60%であった。
  3. 夏どりでは発生率31%であったのに対して、春どりは6%、冬どりでは1%であった。
  4. 遮熱区では2%、マルチ区では51%、対照区では37%であった。
  5. 夏どり栽培における発生率は、低pH区49%に対し、高pH区82%であった。春どりはそれぞれ、1%、3%、秋どりは共に0%であった。

【考察】

試験1.より、横縞症の発生が認められる根部肥大初期に当たる播種後19日以降のpF値は、灌水区1.8、無灌水区2.6と乾燥状態であった。発生率は、灌水区に比べ無灌水区で大幅に高まった事から、土壌の乾燥により、横縞症の発生が助長された。これにより、土壌の乾燥は横縞症発生要因のひとつと考えられる。

試験2.より、根部肥大期の播種後、22〜27日の間におけるpF値は少量灌水区および無灌水区ともpF2.3以上の乾燥状態で推移したが、その変動幅は、少量灌水区の方が大きい。無灌水区に比べ、少量灌水区での発生率が高い事から、土壌が乾燥状態にある場合には、土壌水分の変動が大きいと横縞症がより発生しやすいと考えられる。

試験3.より、温度条件の異なる3作型の土壌乾燥条件下の栽培において、横縞症は地温が最も高く推移した夏どり栽培にのみ多発したことから、土壌水分に比べて温度の影響が強いことが明らかとなった。

また、試験4.より、地温が高く推移したマルチ区、対照区、遮熱区の順に横縞症の発生が多かった。マルチ区は、pF値が対照区に比べて低く湿潤状態で推移したにもかかわらず、横縞症の発生が多く、高地温の影響を強く受けた。このことから、土壌水分に比べて温度の影響が強いことが明らかとなった。

試験5.より、夏どり栽培では、低pH土壌でも高温の影響で横縞症の発生が助長された。このことから、横縞症の発生に対しては、土壌pHに比べて温度の影響が強いことが明らかとなった。

これらの温度と土壌水分または土壌pHの相互関係から、横縞症の発生に対しては、発生要因である高温・土壌の乾燥・高pHのうち、いずれも高温の影響が最も強かった。横縞症の発生に対する主要因は、生育期間中の高温であり、土壌の乾燥と高pHは高温条件下における助長要因であることが明らかとなった。また、各種被覆資材を用いた夏どり栽培試験において、気温に比べて地温の試験区間の差が大きかったことから、高温の影響は高地温によるものと推察された。このことは、横縞症の発生位置が肥大根部の地中部分であることからも判断できる。


そう、土壌の乾燥状態は、横縞症発生の助長要因であったのです。今回の夏どり栽培では、土壌の乾燥が主要因であると考え、湿害が出るほどにひたすら灌水を行ってきましたが、それは間違いでした。寒冷紗の上に遮熱資材を張らねばならなかったのです。炎天下のもとでは、遮熱資材なしでいくら灌水しても、一時的に地温は下がるものの、すぐにもとに戻ってしまうのだと思います。夏どり栽培は、生育期間全般において遮熱資材で被覆しなければならない(曇りや雨天時、朝夕を除く?)となると、遮光の具合も考慮しなければなりません。論文では、こう締めくくっています。「横縞症の防止対策としては、主要因である高地温を抑制することが最も有効と考えられる。この遮熱資材を用いた地温制御による防止法については、根部の生育遅延を伴うため、現在継続して試験を実施している。」遮光率の異なる資材を組み合わせ、光量を測定しながらの試験なんでしょうか...

それにしてもこの論文では、あっと驚く結果が随所に出ていました。例えば、試験2.の結果より、土壌水分の変動が大きい少量灌水区において発生率が高い事から、土壌が乾燥状態にあるときには、わずかな灌水でも横縞症の発生につながる可能性がある事。試験4.の結果から、マルチ区の方が対照区に比べ、高地温であった事、など。これについては、マルチ被覆により、土が蒸れ、地温の上昇につながったのかと想像しています。

この論文の結果と今回の夏どり栽培の結果を総括すると、遮熱資材による被覆を怠った事が横縞症の直接の原因であった事。また、過灌水により、生育の遅れ・細菌による病気の発生を引き起こした。対策としては、遮熱資材による被覆に加え、播種前の十分な灌水により、生育初期に必要なある程度の土壌水分を保つ事が必須であると考えます。

以上! 夏のコカブ栽培の反省を終わりますm(_ _)m

2014年9月13日土曜日

コカブ;横縞症について


ちまたは3連休、いかがお過ごしでしょうか。連休初日、にわか農家は苗の管理を終え、午後は久しぶりに足を伸ばしています。それにしてもハクサイとレタスの管理は非常に神経を使います。何と言っても、ブロッコリーやキャベツに比べて鉢上げ時のショックが大きい。鉢上げ後2・3日で立ち上がるところを、5日くらいかかります。ヘタすれば、これはもう死んだか?と思うくらい、へたっとなるのです。すごく心臓に悪い。「失敗しました!」なんて、責任のないことは言えないので、鉢上げのタイミングや灌水のタイミングなど、結構、判断に迷う瞬間があります。

それはさておき、今日の本題は、夏のコカブ栽培の振り返りです。7月2日以降、4日おきに播種をしてきましたが、収穫時、「横縞症」の発生に悩まされました。この「横縞症」、詳細がテキストに書かれていない為、指南書としての役割を求めるべく、専門的な論文を探してみました。あったんです。「コカブ横縞症の発生要因」千葉県農業総合研究センター(2005)。
http://www.pref.chiba.lg.jp/lab-nourin/nourin/kenkyuuhoukoku/documents/carc04_p145_150.pdf

PDF形式でしたので、すぐに印刷して読む事が出来ました。それによると、「横縞症」は「はちまき症」とも呼ばれ、高温乾燥年の夏どり栽培に多発する傾向があること、発生の位置が肥大根部の地中部分にあること、連作により鶏糞が多く使われ作土中のpHが高い傾向にあることが知られていました。同じアブラナ科のダイコンにおいては、過去に、糸状菌による病害であるとの報告や、そうか病・亀の甲病・サツマイモ立ち枯れ病に共通する発生条件とコカブ横縞症の発生条件が類似する事から、放線菌による病害であるとの報告も。またニンジンの横縞症については、水分ストレスが要因であると過去に報告されています。


今回読んだ論文では、5つの試験を行っています。
  1. 生育のどの段階で発生するのか、播種後、任意の日数で引き抜き、その発生具合を調べています
  2. 土壌滅菌処理の効果はあるのか
  3. 播種時期によって、発生具合は変わるのか、6月11日〜8月13日の間に7回の播種を行っています
  4. 土壌pHの影響はあるのか、pH4.7〜7.2の区画を設置し、比較を行っています
  5. 連作の影響はあるのか、2連作区、3連作区、4連作区を設置し、比較を行っています

結果、
  1. 播種後、15日後では横縞症は見られず、24日後から発生が確認された
  2. 土壌消毒を行った区画でも横縞症はみられた
  3. 7月上旬播種〜8月上旬播種にかけて、50%以上の株で確認され、特に7月中旬蒔きでは多く発生した
  4. 土壌pH値が高いほど、発生が高まる傾向が確認された
  5. 2連作区で最も多発し、3連作区では最も発生が少なかった

これらの結果を受け、
  1. 24日後から発生が確認されることから、肥大が進むと発症しやすくなり、症状も明確になると考えられる
  2. 土壌滅菌処理した区画でも見られた事から、生理障害であると考えられる
  3. 7月上旬蒔き以降、気温の上昇に伴い発生が多くなった事から、根部肥大期の高温条件が多発要因のひとつと考えられる
  4. pHが高いほど多発する傾向があることから、高pHも多発要因のひとつと考えられる
  5. 作付け回数に関わらず発生し、連作が進んでも横縞症が多発する傾向は見られないことから、連作の影響はないと考えられる

と考察を加えています。換言すると、「コカブ横縞症は生理障害であると推察され、高温や土壌の高pHが発生要因と考えられる」こう締めくくっています。この3年後、さらにもう1本の論文が発表されています。まだ読んでいませんが、次の論文では土壌の水分についても言及されているようです。今回のにわか農家の栽培では、水分が多すぎて生育が遅れるほど灌水を行ったので、あわせてそのあたりを検証していきたいと思います(^^)

岡安先生に相談したところ、生育初期、特に播種直後の過灌水が原因ではないかとの事。ダイコンの横縞症ではその切片を観察すると、糸状菌が確認される事から、過剰な水分により菌の発生を誘発し、横縞症につながるということでしょうか...???もう混乱です(^^;)これに、遮光資材の問題や灌水の問題が混じってきます。きっと、原因をひとつに絞る事はできないのでしょう。水分、地温、気温などが相互に作用して、横縞症の発生につながるのか。改めて、農業とは知的な行為なり(^^)

2014年9月11日木曜日

コカブ;赤色の景色


だいぶそれらしくなってきました。ナスも撤去し、残すはネギとサトイモのみ。この区画については、今年中の土壌消毒はあきらめますが、播種は行いたいと思います。コカブとコマツナ、何度播種を繰り返しても、飽きる事がありません。播種のたびに発見がある。播種後の除草剤による薬害か、播種前に土壌混和した薬剤の量によるものか、土壌の病原菌か、特定の時期に蒔いたコカブ、異常な株が出ています。また、ここ数週間の過湿により、コマツナが徒長。トンネルの天井にビニールを張って、水分をコントロールしたいところですが...

同じ質のコカブ、コマツナを収穫することがいかに難しいか、実感しています。開墾やハウスの建設など、去年までの「作業」とはうってかわり、今年からはその内容が変わっています。とにかく、「謙虚」にならざるえを得ません。近く、自分の持ち出しでマルチャーを入れる事を決めました。マルチャーがないと先に進めません。シーダーマルチャーの導入は先の話にしても、発芽・生育を備える為、安定したベッド作りは必須です。生活の安定が見え始めたところで、また「投資」を始めます(^^)


この写真は、ここ数週間実習に来てくれていた、Tさん。圃場のお手伝いは昨日で終わりましたが、単管を組んで鋼材整理の棚を作ったり、番線で雨戸を固定したり、鉄くずを軽トラに積み込んだり...と、実習の目的とは全く違うことをやっていただきました。実習最後のお仕事、軽トラの上で鉄くずを整理する勇ましいお姿です。おかげさまで大仕事は終わりました。これで生育管理に集中できます。感謝!ほんとうにありがとう!

2014年9月3日水曜日

コカブ;堆肥場工事、骨組み


昨日、プレートで転圧した堆肥場、今日はクルマで本格的に踏み踏みします♪ 縦横に踏んだ後は、骨組みを作ります。こんな感じ。うん、大きい。5m×10mは大きい。これに雨戸貼付ければ、そんなに気にならないかな??


正面から見るとこんなにも傾いている(^^;)左側が落ちています。ちなみに、単管は水平。雨水は右から左に流すようにします。


それにしても5mは長い。5mに1本縦縞がほしいですね。この大きさで高さ90cmというのももったいないか...じゃあ2倍の180cm?どんどん巨大化するゆうきファームの堆肥場でした(^^;)本圃はどれだけの面積だっちゅーの!

2014年9月2日火曜日

コカブ;堆肥場工事!


ついに始まりました、堆肥場工事!パレットに積んだ60袋のセメント!助っ人に来てくれたT氏と、例のランネート事件で有名なU氏、セメントと現場を見るなり、「帰るべか!」とつぶやく始末。


協会からの兵隊は2名、すこし心細い。そのうちひとりは、上の写真のように、大量のセメントを前に、もうすでにポーズを決めています(笑 いちばん大変なのは25kgセメント袋を運ぶこと。そう、思いつきました。トラクターに乗せて運べばいいんです♪


整地された6m×10mの区画に、1㎡あたり1袋ずつ、ぶちまいていきます。ぶちまいた後は、レーキでならし、トラクターで撹拌し、転圧!借りてきた60kgプレートを使って、振動をかけ、締固めを行います。そしてたまに、設置面のセメントをこそげとります。


こんな感じで♪
右:「早くとれよ、このやろー 重いんだよ...」
左:「焦らせんなよー とれないんだってば... 」


今日は久しぶりの快晴のもと、最高のメンバーが結集し、予定通り作業完了です(^^)たいへんお疲れさまでした!

コカブ料理♪


「高橋くんシリーズ」が3枚ほどできました♪ 浅漬けの他に、クリーム煮や蕪蒸し...でも、お客さんからは「家庭ではやっぱ浅漬けよぉーー」とあっさり 笑

ブログに、【Recipes】 のページを加えました。パソコンでブログをご覧になっている方、見やすいかと思います(^^)まだ、記事にはなっていませんが、カブのオリーブオイル漬けなど、いろいろ試しています。スライストマトとスライスしたカブの上にモッツァレラチーズを乗せ、オリーブオイル&塩こしょうで味付けすれば、もう完全におつまみです♪いろいろと試してみますね!